ミューズアート音楽学院

【のだめカンタービレ⑥】のだめの才能にお手上げの先生が次々に変る?リアルではどうなの?

のだめカンタービレのエピソードで、
のだめの小さい頃のピアノ先生が、
のだめのあまりの才能にお手上げで、
先生が次々に変わっていったというものがあります。

 

のだめのピアノがすごくて、、
先生びっくり!
「お母さん、今すぐ、もっとちゃんとした先生に恵ちゃんを習わせてください!私じゃ教えられません」
そして次の先生へ、、

次の先生も
のだめのピアノがすごくて、、
次の先生びっくり!
「お母さん、今すぐ、もっとちゃんとした先生に恵ちゃんを習わせてください!私じゃ教えれません」

そして次の次の先生へ、、
次の次の先生も
のだめのピアノがすごくて、、
次の次の先生びっくり!
「お母さん、今すぐ、もっとちゃんとした先生に恵ちゃんを習わせてください!私じゃ教えられません」

 

お父さんとお母さんは、ポカン。

娘の凄さがわかりません。

 

実際にこんなことが起こるのか?

 

生徒に凄い才能があったら、その時の先生は、親は実際どうなるのか?

 

気になりますか?

 

私は演奏力は全然なんですが、
(そもそも私の専門は声楽だし、、、ピアノ科卒でも無いんです)

即興ピアノは4歳から弾いてました。

 

そもそもピアノを誰が習わせたのかと言うと、、、

自分で習いたいって言いました。

 

お願いだからピアノを買って欲しい、
ピアノを習いたいと自分で言いました。

 

親はピアノなんて高い買い物は嫌だと言いました。

 

そう、私の親はピアノなんて習わせたくなかったし、
やらせようと思っていなかったのです。
だいたい母親は音痴ですしね。

私の家庭は音楽とは無縁だったのです。

父親は離婚していませんでしたし、
母親には1ミリも余裕がなく、
子供の教育にまで気持ちがいかなかったんでしょうね。

 

4歳の時に明確に私は、ピアノが弾きたいと思っていました。

ラジオで聞いたショパンの英雄ポロネーズに感動して、、、
その曲が弾けたらいいなと思いました。

同時に、こんな曲を作れたらいいなと思いました。

さらにはショパンのような曲を、即興で弾けたらいいなと思いました。

即興なんて言葉は知りませんでしたが、こういうことです。

不思議なことに、頭の中で聞いたことも無い曲がよく鳴っていました。

その曲がどんな音を出したら、そうなるのかを知りたいと思ったのです。

 

で、

 

ピアノさえあれば、その音を確かめられると思ったのです。

 

で、

 

この曲を忘れてしまいたく無い、早く書き留めなきゃ!

早く譜面を書けるようにならなくちゃと思ったのです。

 

それには先生に習わないと譜面が書けないと思ったのです。

 

正しくはピアノが習いたかったのではなく、音を確かめ、譜面の書き方を教えて欲しかったのです。

でもそんなことを言ったら生意気なんだと言うことは解っていたので、
先生にも親にも言いませんでした。

 

結局、ピアノを習わせてくれることになりましたが、
ものすごく特殊な理由で習わせてくれるようになりました。

 

祖父は私を医者にしたいと思っており、
ピアノは指先からの刺激と右脳左脳を同時に使うから数学が強くなる、
だからピアノ買ってを習わせなさいと母に言ったのです。

 

当時としてはそんな考えを持っているのは非常にぶっ飛んでました。

 

私はなんと医者になるためにピアノを習うことを許可されました。

(私が脳科学に詳しいのはそういうことだからなんですよ^ ^)

 

で、

 

バイエルなんかどうでもよくて、頭で鳴っている音はこうかな、ああかな、と色々弾いて、完全に感じることはできませんが、そこそこの曲を4歳の時に作っていました。

 

子猫のワルツとって、子犬のワルツのような曲を作曲してました。

 

で、

 

「せんせー、これ僕が作ったんだよ!」

 

「あらそうなのよかったわね、それをお家でするとして、まずは親指でドーね!」

 

先生は、この曲はショパンのようだけれども、ショパンではない。
と気づいてくれなかったんですね。

 

そしてお母さんに

 

「ママ、これ僕が作ったんだよ!」

 

「あらそう」

 

まあ、母親は音楽興味ないので、予測はしていました。

 

ただ、嘘じゃないとだけ思って欲しかっただけでした。

 

「ママ、これ本当に僕が作ったんだよ!」

 

すると衝撃的な答えが返ってきました。

 

「ピアノ習ってるんだからそりゃ出来るでしょ!」

 

母はあまりにも音楽を知らな過ぎて、
ショパンの子犬のワルツ程度の曲を弾けることも、
それを作っているというこことも、
バイエルを弾いているのと同じにしか思えなかったんですね。

 

我が家の場合、何も起きませんでした(^ ^)

 

のだめのこのシーンを初めて見た時、小さい時の記憶と重なり、涙がボロボロ流れました。

 

母親があまりにも私のことに無関心に思えて、悲しくたまらなかったのです。

「ママはこんなことくらいじゃ驚かないんだ」

と思い、悲しかったことを思い出しました。

 

このシーンを初めて見たのは、母と一緒でした。

 

チョー気まずかったです。

 

どうして自分をもっといい先生に習わせてくれなかったんだ!

どうして子供の才能を見てくれなかったんだ!

と激しく責めたことがあったからです。

 

しかし結果オーライでした!

もし作曲の英才教育を受けていたら、、、

私は純粋な響きとしての音、和音に出会えていなかったからです。

音名、和声の法則を叩き込んでしまったら、

今の私はないと確信していたからです。

 

母が他界する1ヶ月前に、このことを話すことが出来ました。

「ありがとうね、お母さん!これで良かったと心から思っているよ!」

 

母は一流の教育を私に施してくれました。

 

即興は全て独学で身につけました。

 

それが出来たのは、この母だったから

 

私の母親はこのひとでなければ、絶対にダメだったと、

 

今、心底にそう思います。

 

のだめちゃんは、あれでいんです。

ピアニストですものね!

いち早く、一流の先生についた方が良かったんです。

 

自分なんて演奏は全然ですが、のだめちゃんは、一流のピアニストでありながら、一流の即興ピアノ弾き。

 

眩しすぎます。

 

私にとってスーパーヒロイン、憧れのひとなのです。